連休明けは仕事も比較的暇なので、営業視察を兼ねて岐阜へ。
現地で友人のガラス作家・高橋禎彦の展覧会があるので、
仕事が終わったら、彼と久しぶりに会って遊ぼうという趣旨である。
展覧会場(ギャラリーなうふ)に行ってみると、ディスプレイの真っ最中。

私はすることがないので、ギャラリーのオーナーと世間話、というか、愛犬の話。
私も犬馬鹿だが、ここのオーナーも大の犬馬鹿。
久しぶりの再会なのだが、二人とも犬種がゴールデンレトリバーということもあり、話が弾む。
ここのゴールデン、なんと17才、私のは12才、楽しい話も最後は犬の老後をどう面倒見るか、
という話に・・・・そして先のことを考えると二人ともションボリとしてしまう。
「もしかしたら、愛犬が死ぬのは自分の親が死ぬより辛いかも・・」
オーナーがしみじみ言うので、私も頷く・・・・・何という不謹慎な二人・・・
ディスプレイも終わり三人で夕食。
オーナー行きつけの店で楽しい時間が流れる。
しかし、オーナー、本当に元気だ。
今年で65才になるのに、私達より速いペースでグラスを空けていく。
彼を見ていると、年を取るのも悪くないなと思う。
10時になり、久しぶりに二人でゆっくり話をするために、高橋と一緒に店を出る。
ここからは、破格に楽しい時間・・・
気がつけば、もう夜中の三時、名残惜しいが明日もあることだし、タクシーをひろってホテルに帰ることに。
さあ、もう後は寝るだけ・・タクシーの中でうつらうつらしていると、タクシーの運転手、バックミラー越しに私の顔をチラリチラリと見ている。
あまりいい気はしないが、とりあえず疲れていたので黙っていると、突然、運転手がしゃべり出した。「お客さん、もしかしたら芸術関係の人ですか?」
突然のことだったので一瞬、戸惑ったのだが、
「そんなたいそうな者じゃないけど、一応、物作りに関わった仕事をしています」
そう答えると、運転手喜んで、「やっぱりそうですか、そんな感じがしたのですよ、実はね、私も写真を撮っていまして・・・」ご機嫌に話始めた。
酔っ払っていたし疲れていたので、それなりに話を合わせていると、ホテルに着いた。
お勘定を済まして、ホテルに戻ろうとすると、「お客さん、ちょっと私の写真を見てもらえませんか」
そう言って運転手は写真を差し出した。
こまったな・・・・そう思ったのだが、とりあえず写真に目を通す。
耳にピアスを付けた豚が暗闇の中に浮かんでいる。不思議な写真だ。
聞けば、豚の写真を撮った後で、画像編集ソフトでピアスを付けたらしい。そんな写真が数枚。
そして、次は柿の木の写真。これも奇妙だ、秋の季節の写真なのに、柿の実が付いていない。
「お客さん、これはね、写真を撮った後で画像編集ソフトで、柿の実を消したのですよ、それでね、柿の実の代わりにメロンを付けようと思っているのです」
私は酔っているのか何なのか・・・奇妙なな感覚に陥ってきた。
「それでねお客さん、次の写真なんですが・・・・」
参りました・・・とりあえず別れを言ってホテルへ。
なんとも、不思議な夜だ・・・・